特別な日だけに開けるお茶も美しいものです。しかし桶力茶店は、良いお茶が日常のなかにあることにも、同じくらい価値があると考えています。
一日の仕事を終えた夜。考えごとを少し脇に置きたい時間。家族と菓子を分ける午後。湯を注いだ瞬間に立つ香りが、生活の速度をわずかに緩めてくれることがあります。
茶産地では日常茶としてほうじ茶が親しまれていたように「ほうじ茶は日常のご褒美」という言葉には、ぜいたくを遠いものにしない、という思いがあります。
高価であることだけが上質さではありません。自分のために湯を沸かすこと。香りに気づくこと。ほんの数分、目の前の一杯を味わうこと。その時間まで含めて、お茶の価値です。
桶力茶店のお茶は、日常の中に親しまれる存在でありたいと思っています。暮らしを大きく変えなくても、一杯によって見える景色が少し変わる。そんな日常のご褒美を届けます。